「フェルメール光の王国展2」 好評につき、第2弾を開催中!
2012/10/09
お知らせ
フェルメールが遺した37の作品を、最新のデジタルプリンティング技術により、リ・クリエイトした「フェルメール 光の王国展」。
画家の没後、世界中に散っていったその作品を、一堂に展示した本展は、新しい総合芸術の楽しみ方として各界からの高い評価を得て、約15万人の来場者数を記録しました。
「フェルメール 光の王国展2」は、アンコール企画として特別開催するものです。創作順に展示していた37作品を、本展では、現在これらの絵を収蔵する17の美術館のコレクション別に展示。あたかも世界の美術館を旅するかのような、新たなフェルメール展として公開します。
そのほか、フェルメールの画業を知る豊富な資料をはじめ、数々のフェルメール作品の舞台となった「フェルメールのアトリエ」も再現。フェルメールが描いた“あのアングル”で、記念写真を撮影できます。
宮沢りえさんと小林薫さんによる音声ガイドや、本展のために書き下ろされた久石譲さんの楽曲とともに、フェルメールの世界をご堪能ください。
フェルメールの来歴 from Delft to the universe
「 フェルメール 光の王国展2」によせて
最先端のデジタル修復技術によって色鮮やかにリ・クリエイトされたフェルメールの全作品を、彼が制作した編年順に一堂に展示し、フェルメール自身の人生を追体験する。2012年1月から8月にかけて、フェルメール・センター銀座で開催された「フェルメール 光の王国展」において、私は新しい総合芸術の楽しみ方をご提案いたしました。この展覧会は各界からの高い評価を得て、内外のご賓客をはじめ、約15万人もの来場者をお迎えすることができました。ここに心より御礼を申し上げるものでございます。
会期中、私の内部にフェルメールを巡るもうひとつの希求が醸成されていました。フェルメールはオランダの小都市デルフトで全作品を作製し、1675年、わずか43歳でその生涯を閉じました。私たちが「フェルメール 光の王国展」で見たのはまさにこの時間軸でした。しかしほんとうの「ビッグバン」はこのあとに起こったのです。1696年、アムステルダムで開催された美術品のオークションに突然、20点ちかくものフェルメール作品が一挙に出品されました。ビッグバン以降、宇宙に星々が広がったように、ここからフェルメールの宝石は世界に旅立っていったのです。それぞれの作品は、それぞれ独自の経緯を経て、まさに天の綺羅星が星座を形づくるように、現在、欧米の主要美術館に散らばって収蔵されています。このような絵画の旅路を「絵の来歴」と呼びます。来歴は絵の成立を考える上でも、そして絵の真贋を鑑定する上でも極めて重要な情報となっています。そして何よりも絵に特別な物語を与えてくれます。
今回、ここフェルメールセンター銀座で開催いたします「フェルメール 光の王国展2」では、皆様とご一緒にフェルメールの「来歴」をたどってみたいと思うのです。デルフトに生まれ、宇宙に広がっていった珠玉の星々。旅はまずフェルメールの傑作《デルフト眺望》、《真珠の耳飾りの少女》、《ダイアナとニンフ》が所蔵されているオランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館を訪問するところから始まります。そして順に世界各地の美術館を訪問し、フェルメールの全星座を巡る旅に出発いたします。いつもご自分がどの都市にいるのかを確認しながら鑑賞してください。テキストは実際に現地を旅した私の紀行『フェルメール 光の王国』です。不思議なことに、フェルメールの作品はその都市の光や影を帯びて見えてきます。そしていかにして作品がその場所にたどり着いたのか、絵の来歴の物語に思いを馳せてみてください。これが私からの新しい提案です。
フェルメール・センター銀座 館長 福岡伸一
フェルメール全作品37点の複製画を「re-create」
フェルメール作と認識されている全37作品を、フェルメールが描いた当時の色彩を求め、原寸大で鮮やかに再現します。最新の印刷技術が可能にした、フェルメール絵画のだれも見たことがない展示をします。
そのほか、フェルメールの画業を知る豊富な資料をはじめ、原寸大「フェルメールのアトリエ」も再現します。“あのアングル”での記念写真も撮ることができます。
音声ガイドは宮沢りえさんと小林薫さんが担当
福岡伸一が本展のために書き下ろしたオリジナル・シナリオにより、まったく新しいフェルメールの世界を紡ぎ出します。
- 会期
- 2012年9月5日(水)〜11月30日(金)
- 会場
- フェルメール・センター銀座
〒104-0061 東京都中央区銀座6-11-1 銀座ソトコトロハス館
※松坂屋銀座店のすぐ裏みゆき通り沿い。 - 開場時間
- 10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
- 休館日
- なし
- 入館料
- 大人(高校生以上)1,000円(税込)、小・中学生500円(税込)
チケットは会場窓口のほか、次のプレイガイドでお求めいただけます。
e+(イープラス)、チケットぴあ、ローソンチケット
- 主催
- フェルメール・センター銀座 実行委員会(木楽舎、広済堂、電通)
- 後援
- オランダ大使館
- 特別協賛
- ANA、HABA(ハーバー)
- 協力
- フェルメール・センター・デルフト、価格コム、J-WAVE
- 監修
- 福岡伸一(生物学者)
- 音楽
- 久石譲(音楽家)
- 美術監修
- 伊東順二(美術評論家)
- 会場照明
- 岡安泉(照明デザイナー)
- 音声ガイド・ナレーション
- 宮沢りえ(女優)、小林薫(俳優)
*「フェルメール・センター・デルフト」より提供を受けた画像素材を、広済堂の技術により、350年前の色彩を求めて美しく再創作。この作業を「re-create」(リ・クリエイト)と呼びます。
お問い合わせ
株式会社広済堂
経営企画本部 広報IRユニット
〒108-8378 東京都港区芝4-6-12
TEL:03-3453-0557
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